「優樹菜、お昼食べようよ!」

仲良しの菜緒(ナオ)が話し掛けてきたら、早川君が一瞬こっちを見た気がして、ドキドキした。

「?どうした?」

と、不思議そうな菜緒に、慌てて笑顔で「何でもない!」と返した。

「優樹菜は天然だからね~!」

てアハハ、て笑う菜緒に、無言で首をふった。



私は、授業中に隣の席で寝ている早川君を観察しているズルイ女なのに。