「…ぷっ。」


突然、隣で早川君が小さく噴出した。


私は少し慌てた。


教科書で壁を作る。




「…カスタネットみたいだな。」

早川君が小さい声で呟いた。


カスタネット…


私と同じことを…。





バレちゃっていた。



恥ずかしい!



「なんちゃって。」


早川君は最後に少し笑うと


「トン」


一度だけ床を蹴って机に突っ伏した。


今日もお昼寝の時間。


「…トン」


私は熱くなる気持ちと一緒に、勇気をだして


返事をした。