私は、常盤 優樹菜(トキワユキナ)。

高校二年生だけど、幼く見えるらしいのがコンプレックス。

髪型だって、生まれ付きの栗色だってのに、活かされていない子どもっぽいボブヘアー。

私だから子どもっぽく見えるのだろうけれど。

比較的、おとなしい感じでみんなと接している。

おとなしいと言えば早川君も。

早川君は、クラスから出たら明るくなるようだ。

隔離された教室に、自分の机は湖の真ん中にある小さな島みたいなものなのかもしれない。

私は、そこに立ってる一本の木だ。

多分、木だ。