「…どうして?」

やっと声がでた。

「隣の席だから、目に入るんだよ。」

そう言って、早川君は思い出した様に口を押さえた。

「明日で、解放されるな。いつも寝ていて授業中、集中できなかったんじゃない?ごめんな。」


なんてことだ。

早川君、誤解している。

私は、早川君の寝ている姿が…

なんて言えない。


さっき首をふる事を言われたから、それもできないよ。

早川君が、少し困った顔して

「じゃっ。」


て去っていく。


馬鹿だ。

馬鹿だ私…。


今日は絶対に眠れない。