68%正解みてぇなコイツの答えに、思わずイラッとする俺とは違って、清はそれすら面白ぇらしい。

『なんで疑問形?!』

1人で突っ込みを入れて、1人で爆笑してやがる。
ったく…。


「思うじゃねぇだろ、そうなのか違うのかしかねぇだろが。」


イラつく俺の声に、女がビクッと反応する。
なんでコイツはこんなにビクビクしてんだ。

こんな図体してっけど、俺は捨て犬とか捨て猫とかを放っておけねぇ性質で。
あんなデブに追いかけられてた挙動不審で小動物みてぇなこの女、仕方ねぇから送り届けてやろうと思ってんのに。
何なんだ、この態度は。
余りにもバカな叫びに久々に笑ったけど、それにしても殺さないで、だ?
ナメてんのか?


女に怪訝な顔を向ける俺に向かって、いつの間にか笑うのをやめていた清が、俺の心を読んだように口を開く。


『お前だよ。』


「あ?」


『お前のせいだっつってんの。』


「なにがだよ?」


『こえーんだよ。』


「あん?」


『お前の顔がこえーんだよ。』


あ?
顔?
俺の顔?