「今日も綺麗な空だったなぁ。」

あたしは片瀬空。

名前が『クウ』って言うからみんなに変わってるって言われる。

でもあたしは好き。

こんなに広い、綺麗な空と同じ名前だもん。

「ねぇ、空? 聞いてますかー!?」

「へっ? あっ、聞いてるよ、由利亜。」

「嘘だね。どうせ空ばっかみてたんでしょ?」

「・・・・・」

「やっぱそうだぁー!」

「ごめん、ごめん。」

この子は、あたしの親友の由利亜。

同じ高校に通うクラスメイト。

「で、なんの話しだっけ?」

「えっ!? そっからー!?」
「うん。」