「え~そんな事ないよぉ。告られる訳ないじゃん!」

陸上部に大吾の事が好きな人多いから知られたら
。。ヤバイ!

「え!?大吾って結構よくない?」

『ねぇ』と2人は目を合わせて同情し合ってる。

「そう!?。。応援するよ?」


言ってから気づいた。何言ってるんだろう。
でもそれが今の対処法かも。。。

「まじで!?」
2人はニコっと笑って「じゃあ」と言って二人の元を
離れた。


「あぶねー。。」

ふぅとため息をつき、友達の下へ戻ってく。


。。これで。。いいんだよね・・





家に帰るとメールが入っていた。

≪太一≫
『俺、待てない!付き合って下さい。絶対俺からふらないし大切にする。』


ありがとう。。。何て思っちゃう。。バカだ私。

こんな事言ったって嘘って知ってるのに。


何でだろ。大吾を諦めなくちゃダメだ時に
「大切にする」
って言われるとほっとする。





こんな事がなければ。。。
太一と出会ってなければこんな私にならなかった。
大吾を傷つける事もなかったのに。。




未来の自分に謝る事が出来るのなら何回でも謝ります。

あの時の大吾に会えるのなら、いますぐにでも飛んで行きたいのに。





人生はアドリブだ。
つまらないわけでもなく、面白い事でもなく。。。

でも私は、ただ幸せを願ってただけなのに。

幸せが欲しかっただけなのに。


どうして私一人がこんなに悩まなくちゃいけなかったんだろう。

どうして大吾がこんなに悲しませる事になっちゃったんだろう。