『森下ねー
もう誰とも付き合わないんだってー…
やっぱり俺じゃダメみたい。』
って言ってた。でも私は
佳菜じゃなきゃダメだよ!って言った。
そしたら…
『まぁな~…俺だって諦めたいけど
好きになっちゃったしな。
森下には・・・・
もっといい男に幸せにもらってほしいしさ!』
って言って…
『ずっと俺の近くにいてくれる
人と付き合いたい。
…付き合うならだけど…』
って事になって梨佳と
付き合うかって話になったの。」
梨佳は今にも泣きそうで、
声が震えていた。
私は今まで自分は何してたんだろう。
って思った。
私最悪だね…
「私はこれ以上大吾を悲しませたくない…
梨佳だったらきっと幸せになれるから…
幸せに…」
全部言い切れなかった。
だって…言ってる事と考えてる事が
全然違うから。
「佳菜。本当は大吾の事まだ好きなの
知ってるよ。
佳菜が大吾と付き合わなくっちゃ
大吾は幸せになれないよ?」
梨佳の方が大吾の気持ち
知ってるんじゃん。
私は梨佳に聞くまで
大吾の気持ちなんて全く気付かなかったよ。
梨佳は…どうするの?
大吾は…どうするの?
「今日返事出すから。佳菜はどうしてほしい?」