顔を上げると優しい目をした響があたしを見下ろしてる…。



「連絡出来なくてごめんな?」

「あっ!!ぜ、全然問題ナイ…です…。」

「不服~。『響の声が聞けなくて死にそうだったよぉ~』っての期待してたぁ~…。」

「死に…そうだった…。」



あたし凄く寂しかったんだ…。



響が頑張ってるからってムリしてたよ…。



優しく抱きしめてくれた響の腕の中はいつもより温かい気がした。



「浮気してねぇ?」

「うん…。」

「そっか、よかった。何か変わった事は?」

「あたし本部移動になった…から…。」

「昇進!?おめでと!!」



おでこにチュッと音を立ててキスした響は嬉しそうに微笑んだ。



ギュ~ッと響に抱きしめられて骨が折れそうだ…。



「もう帰んでしょ?」

「ん…。」

「来てくれてありがとな?」

「会いたかった~…。」



そのままどちらともなくキスをした。



何度も何度もキスした。