ビクビクしながら数時間、いつの間にか眠ってしまってたあたしは莉里さんの声で目覚めた。



「多分今頃レコーディングかな。」

「あのっ…。」

「どうかした？」

「響に何も言ってナイ…。」

「平気でしょ。」



そのまま迎えのリムジンに乗りどこかに向かった。



夢でも見てるみたい…。



だってさ、『スーパー行く？』みたいなノリでアメリカ来てるよ…。



普通じゃないよぉ～…。



「ここ。莉里は待ってなね？」

「行ってらっしゃ～い。」



隼人さんと外に出て大きな建物に入った。



ここに響がいる…。



何だかとてつもなく場違いな服装と挙動不振なアタシ…。



隼人さんが知らない男性と会話をしてから奥に進んだ。



一つの部屋のドアを開けると目に飛び込んで来たのは会いたくて仕方なかった愛しい旦那…。



「やぁ。」

「えっ!?何で!?」

「里佳が響に会いたいって泣くもんだから…。」



遥君と会話をしてる隼人さん。