ニコッと笑った隼人さんは席を立ってどこかに電話し始めた。



しばらくして戻って来た隼人さん。



「行くよ。」

「どっ!?どこに!?」

「響んとこ。」

「今から!?」

「うん?」



意味がわからないまま車に乗せられてパスポートを取りに帰り、見知らぬ飛行場に連れて来られた。



莉里さんも全く同じない普通の顔…。



そこにあったのは小さめの飛行機…。



「ま、待ってください!!」

「ん!?行かない?」

「これ…何?」

「AQUAジェット。」



だから、これは誰の!?



もしかしてプライベートジェット…。



「行くよ里佳。」



莉里さんに背中を押されながら飛行機に乗り込んだ。



うわっ…。



ホテルみたい…。



「莉里、飲む?」

「うん。」

「里佳は?」



このセレブな雰囲気に着いて行けない…。



響ってこう言う生活が普通だったのかな…。