一瞬ポカンとしたものの、すぐに目には涙が溜まった。



「よかった~…。別れたいとか変な病気だとか言われたら俺…。なんだよもぅ~…。」

「ごめん…。」

「そっか。気付いてやれなくてごめんな?一人で辛かったよな?」

「哲平…ごめっ…。」



親父だけ口が開いたまま二人は感動の世界。



よかったな由優。



「お父さん。」

「へっ!?あ、はい…。」

「今度こそ由優はいただきます。反対されても譲れませんけど!!」

「うん、うん…。俺、おじいちゃんになるんだね、おめでとう由優。」



どこか切なそうだけど優しく笑う親父に由優もてっ君も安心の笑み。



その後はてっ君が先走って名前とか考え始めたり自分の実家に電話してた。



「やべっ!!俺帰んなきゃ!!」

「あっ、俺も響ん家行く…。」

「何で!?」

「わかれよこの雰囲気!!少しくらい慰めて…。」



めんどくさいけど仕方なく親父を連れて帰った。