てっ君と住んでる由優が家に帰るなんてよっぽどの事だ…。



「てっ君は?」

「毎日来てるんだけど由優が会おうとしないんだよね…。何も語らないし病院も行かないし…。」

「じゃあ俺行くわ。」

「ごめんね?」



俺だって由優が心配になる。



あいつに限って変な病気なんて事はナイと思うけど…。



その日は仕事が早く終わったから親父と久しぶりに実家に戻った。



「由優、入るぞ。」



ノックしても返事がなかった由優の部屋に入った。



ソファに寝てる由優。



顔色がよくない…。



「由優、起きろ。」

「んっ…響?」

「具合悪いんだって?」

「悪くナイ…由優チャン元気。」

「嘘つくな。俺にも言えねぇの?」

「言えなくない…。」

「てっ君と何かあった?」

「どうしよう響…。由優…赤ちゃん出来た…。」



なんだよ~…。



子供か…。