部屋に戻ると水を飲みながらまだ首からタオルを下げる響がパソコンで何かしてた。



基本、響の仕事中は近付かない事にしてるんだ。



「放置…。」



あたしがついボソッと呟くとチラッとこっちを見た。



うわっ…。



意地悪な顔になってる…。



「何で服着てんの。」

「普通着るでしょ…。」

「脱がせんのに。」

「マジ?なの?」

「マジだし。こっちおいで。」



響に近付くと膝の上に座らされた。



首とかオデコに響の唇が触れる…。



「何?もうエロい顔になってるよ?」

「なって…ナイよ…。」

「ハネムーンベビーでも作っちゃう?」

「ダメでしょそれは…。」

「何で?俺達何も悪い事してねぇよ?」



そうだけど響がハタチになるまで黙っとく約束じゃん…。



後1年は隠さなきゃ…。



「俺の里佳なのにな?」

「呼び捨てにすんな…。」

「里佳里佳里佳里佳。」

「頭おかしくなりそ…。」



その声は卑怯…。