あたし溶けちゃうかも…。



「それに里佳チャンが見てる前で他の女に触りたくない。」

「もうやめて…。」

「顔真っ赤!!」



やっぱり響を選んだのは間違いじゃない。



この性格だから好き。



この気遣いがたまらないんだよ…。



「あぁぁぁ、あたしコート欲しい…。」

「では買いに行きましょ。」

「はい…。」



ごまかし切れないけどこれが精一杯。



響と外に出るのは精神力を使う…。



結局響がコートとバッグを買ってくれた。



次はあたしの番。



「響は何が欲しい?」

「俺は里佳チャンがいれば何もいらない。」

「ズルイ!!」

「これからも一緒にいてくれる?」



少し不安そうな顔…。



あたしがいなくなるわけない。



「いるよ…。」

「忙しくて見てやれなくても?」

「うん。ズット響に着いてく。」



他人を羨むのは辞めよう。