目が覚めたら里佳チャンがいた。



「よかった…。」

「なにが?」

「何でもない。ねぇ、鏡見せてあげよっか。」

「なんで?」

「面白いよ。」



里佳チャンが鏡を俺の目の前に差し出した。



なんじゃこりゃ!!



「髪が…。サルみてぇ…。」

「頭切ったんだって。」

「マジで!?切った!?」

「うん。で、もう響は起きないって言われたの。」

「マジかよ…。」

「でも…もう大丈夫って…。」



また泣き出した里佳チャンの頭を撫でた。



すげぇ腕が細くなってる…。



3ヶ月って痩せんだな…。



「もう大丈夫だよ里佳チャン。」

「うん…。先に死んだら許さない…。」

「死ななかったよ?」

「うわぁぁぁぁぁぁあん~~!!」



3ヶ月も一人で頑張ったんだよな?



ごめんな…。



もっと早く起きなきゃダメだったんだよな…。