無性に頭が重くて身体が動かない…。



でも里佳チャンはわかる。



「何泣いてんの…。」

「もう…ズット目…開けないかと思って…。」

「おはよ…。」

「もう寝ないで…。」



医者が言うには記憶がぶっ飛んでるけどもう安心だそうだ。



事故とか言う記憶か…。



里佳チャンの事忘れなくてよかった…。



「響!!あんた…バカ息子!!」

「母ちゃん、なんだかイマイチわかんねぇ…。」

「死んだかと思ったんだから!!元気になったら殴ってやる!!」



それから遥達が駆け付けた。



皆泣きそうになってんじゃん…。



俺は死にかけたのか…。



「何か疲れた…。ちょっと寝ていい?」

「「ダメ!!」」



拷問かこれ!!



ちゃんと起きるから…。



だから後にしてくれ…。



「響?」

「ん?」

「起きるまでいるから。」



大丈夫だから…。



心配すんな…。