制服に着替えてる響に後ろから抱き着いた。



「何だよ…。」

「何で怒るの?響の歌は最高だもん…。」

「別にイイし。ってか着替えらんね。」



冷たい…。



目頭がまた熱くなる…。



1ヶ月離れて帰って来たのに早速ケンカなんてイヤだ…。



「行って来る。」

「…………。」

「じゃあな。」



玄関がパタンと閉まる音が聞こえた瞬間ダーッと涙が出て来た。



ケンカするために帰って来たんじゃないのに…。



リビングの床に座ってとにかく泣いた。



「そんなに好き?」

「えっ!?響…。」



学校行ったんじゃ…。



学校に行ったはずの響がリビングの入口に立ってた…。



意地悪そうな顔…。



「ホント泣き虫。里佳チャン、ごめんね?登来に泣かせられたからムカついて泣かせたくなった。」



何それ…。



どんなヤキモチなの…。