リビングに正座させられてさっきから説教されてる登来君は全く悪気がないような顔…。



「天然女たらし…。」



確実にそうだと思う…。



この人超危険だよ…。



「遥んとこ行くか家に帰れ。」

「遥が泊めてくれるわけないじゃん…。親父と遥のパパは犬猿の仲だもん…。」

「あれは仲良すぎてケンカすんの!!だから出て行きやがれ。」

「明日!!明日帰るから~…。」



可哀相になってきた…。



何で帰れないんだろう…。



「今日だけならイイじゃん?なんか可哀相だよ…。」

「里佳チャンはそうやって…。登来を甘やかすと食われるからな!!」

「じゃあ出てってもらお~!!陸斗君ちに行けばイイじゃん!!」

「陸斗ん家とリズムん家は社長の手が回ってっからムリだろうな。」

「社長って…。登来君って社長の息子!?」

「まぁな。一応これでもピアニスト…。」



ピ!?



ピアニスト~!?