そんな登来は俺の部屋にしばらく居候するらしい…。



「ぬは~!!イイピアノ~!!」

「弾いてもイイけど他のに触んなよ?」

「触んね~!!」



登来のピアノはやっぱり凄い。



まず出だしで心を捕まれる…。



女よりピアノが好きなんだと思う。



「やっぱりかなりイイ…。」

「感情込めまくりだからね~。」

「何想像して弾けばそんなに上手く弾けんの?」

「決まってるでしょ。女だ女。あれは芸の肥やしだよん。ベッドの上は芸術って感じ?」



好きだな女…。



落ち着いたりしなそう…。



「俺も女と住んでんだから連れ込むなよ?」

「だからこんな趣味の悪いカップがお揃いなんだ…。」

「まぁ趣味は変わってっかもしんねぇけどな…。」

「いつ帰ってくんの?」

「今イタリア。1週間後に帰国するから手出すなよ?」

「モデル?」

「一般人。」



1週間で追い出そう。