あたしが欲しかった笑顔…。



それから語った過去の話しを里乃さんは泣きながら聞いてくれた。



「どんな手を使ってもあなたを迎えに行くべきだった…。」

「そんな事言っても遅い!!終わった事だから…。それに20になったら籍抜こうかと思ってたし…。」

「えっ!?」

「絶縁宣言しちゃったんだよね!!お兄ちゃんは今日もメールくれたけど…。お父さんは娘の誕生日なんてきっと覚えてもないと思うし…。」

「そう…。本当にごめんなさいね…。」



その分遠くから祝ってくれてたんだよね?



妹とケーキ食べてくれてたんだよね?



「もう平気!!一人でも頑張れるし!!って…。響がいたからかもしれないけど…。」

「イイ方なのね?彼…。」

「うん…。あたしの心を開いてくれた人。何があっても離れたくないんだ…。」

「嬉しいわ…。あなたがこんな話しなんてしてくれて…。」



あたしも嬉しい…。