二人で隅のテーブルに座った。



「あっ、何がイイかしら?お洒落な飲み物はナイけど…。」

「日本酒ガブ飲みしてみます。」

「日本酒飲めるの?」

「ちょっとなら…。」



不良娘と思ったかな…。



あたし、期待裏切っちゃうかもしれない…。



そこから響に言われた通り日本酒ガブ飲みで酔うのも早かった。



「捨てられた恨みは消えない~…。」

「ごめんね里佳~…。」

「でも今なら許せる気がするの!!酔ってるから?」

「私を母と思える!?」

「ぶっちゃけ思えないよ里乃さん!!あたしの傷も消えないし~…。でも全部水に流せたら…幸せだよね?」

「あなたがイイ子になってて安心した…。」

「イイ子なんかじゃない…。酒もタバコもやったし夜遊びとか…他にも言えないような事いっぱいしたもん。」

「イイ子よ。」



優しい笑顔だ…。



柔らかい表情…。