ご飯の後にもう1回温泉に入って身なりを整えた。



デートに行く女の子みたい…。



「響も来てよ…。」

「俺はちょっと仕事が立て込んでて…。ムリムリ。」



ウソだ…。



『里佳チャンの誕生日だからパソコン置いてく!!』



出かける前にそう言ってたもん…。



「親子水入らず、酒の力借りて仲良くなりゃあイイじゃん。」

「ムリだよそんなの~!!」

「ムリじゃねぇ。駆け付け1杯目で日本酒ガブ飲みすりゃ余裕だろ。」

「こんな時だけ発想がバカっぽい~…。」



でも響が背中を押してくれてるのは感じてるんだ…。



ただ怖いだけ…。



「失礼致します。」



来た!!



本当に来ちゃった…。



「私の行き着けのスナックでイイかしら?この辺じゃこ洒落た店もなくて…。」

「あ、どこでも…。」



妹の美佳チャンがいる…。