似てるの…。



あたしに。



「響…。」

「里佳チャンがいる…。」



響もそう思ったらしい。



似過ぎるくらい似てるの…。



「物凄く失礼な事をお聞きしますがお許しください…。」

「はい…?」

「旧姓は瀬良様でしょうか…。」



何で知ってるの!?



あなたは誰?



「そうだとしたら何か?」



響があたしのかわりに答えてくれた。



あたしにとってはイヤな名字…。



「女将を…。」

「は!?」

「お母さんを許してあげてください!!」



お母さん?



言ってる意味がわからない…。



「ちょっと待って…。あなたは誰?」

「私の推測が正しければあなたの実の妹です。」



妹…。



だからこんなに似てるのか。



なんて冷静に理解する自分がいた。



「美佳!!何してるの!!」

「あっ…。お母さん…。」

「大変申し訳ありません!!この子はまだ見習いでして…。」



あなたがあたしの産みの親?