そんな乙女の淡い夢は一日で崩壊。



初めて喋った日の夕方にあたしは拓海の部屋のベッドに寝てた…。



そんなに最低とも思わなかったのは好きだったからかな?



『痛い?』

『まぁ…。』

『初めてだと思わなかったから…。』



ヤれればいいや~みたいな感じだったんだと思う。



でも何故かそのままズルズル…。



休みの日は拓海のサーフィンをボーッと眺めて、夜は仲間とダンスしてる拓海を眺める。



これがあたし達のデート…。



先に卒業した拓海は定職にもつかずに友達とつるむのを優先。



実家暮らしで好き勝手やってた。



それでも呼び出されて拓海のダンスを眺める。



『この前水族館行ったの~!!』



拓海の友達はちゃんと彼女サービスしてるのに…。



そしてあたしもいつの間にか高校を卒業した。