近づく里佳チャンに気付かないアリサ。



「里佳チャン。」

「えっ!?」



俺が里佳チャンを呼んだらアリサが振り返った。



ニコッと笑った里佳チャンは俺の隣に座る。



「久しぶり。」

「何で里佳が…。」



テーブルの下でギュッと里佳チャンの手を握った。



握り返してくれた手は力強い。



大丈夫だ。



「里佳チャンのコレカワイイ…。」

「ストール?」

「貸して?」



スルッと首からストールを取った。



これは昨日のキスマークを隠すためか…。



「何なのこれ!!」

「あ、俺の彼女の里佳チャン。姉妹みたいだなアリサと。」

「彼女って何!?何で里佳なの!?こんな年上のババアのどこがよくて付き合ってんの!!」

「年上の魅力?俺、里佳チャンに溺れてるから。」



マジだけど。



お互い溺れ合ってる。