それから家には1回も帰ってない。



「マジで…。」

「うん。だから家族なんていないも同然!!」

「里佳チャンは俺の家族だ…。」



響のその言葉が嬉しかった。



付き合ってまだ半年たたない響に…。



そこまで愛されてるのかと思うと嬉しかった。



「実はね、拓海にも話した事なかったの。」

「何で俺に?」

「わかんない。でも響を取られそうで怖いよ…。」

「俺は里佳チャンしか好きじゃねぇから。安心して俺んとこにいればいい。」



響…。



あたしの居場所は響のとこでイイんだよね?



取られないよね?



「復讐してやるよ。」

「えっ!?」

「里佳チャンの辛さを味わわせてやる。」

「そんな事しなくてイイよ…。」

「そうしなきゃ俺の気が済まねぇ。まぁ見てて。心のキズが痛い事分からせてやるから。」



いいのかな…。