カウンターに座ってオレンジジュースをブクブクしてる陸斗君はやっぱりカワイイ。



パーカー頭から被ってる…。



「どうしたの?」

「綾乃の番号教えて…。」

「番号!?聞かなかったの?」

「教えてくれなかったの!!」



さすが綾乃。



昨日は結構ベタベタしてたのに…。



作戦の一つだろうか…。



「惚れた?」

「確実~…。だから番号教えてよ里佳~…。」

「ダメ~。自分で聞きなさ~い。」

「どうやって!?家も知らないし何者かも知らないのに~…。」

「じゃあ連れて来てあげるよ。明日響が回すでしょ?クラブでイイ?」

「マジで!?さすが里佳!!でも俺が顔出したら祖父ちゃんに怒られねぇかな~。」



祖父ちゃん?



なぜ祖父?



「あそこ祖父ちゃんの店なんだよね~。」

「だから響が回してるのか!!」

「そうそう。俺とリズって童顔だから入店禁止なんだよ~…。」



なるほど…。