響はやっぱりしっかりしてるんだ…。



「何もしませんよお兄さん。」

「は!?」

「高校生らしく健全な付き合いをしていますのでご安心ください。」



健全じゃないじゃん!!



お兄ちゃんが騙されるわけないよ…。



「そうですか。それなら里佳をヨロシクお願いします。」



騙された…。



でも響の家に行けるならイイや…。



警察の人が帰ってから最低限の荷物を持って車で響の部屋に来た。



「大丈夫?」

「うん…。」



ソファーに座ってしばらく抱きしめてもらった。



やっぱり落ち着く…。



「高校生なんて頭ん中エロい事しか考えてねぇのにな…。」

「全く健全じゃないじゃん…。」

「我慢しまくってる方が健全じゃねぇよ。」



納得。



ある意味ウソつきじゃない…。



「明日部屋片付けてやるよ。」

「イイよ!!バイト終わったらあたしがやるし…。」

「ダメ。また犯人来たら困る。」



優しい…。