あの子に教えるんじゃないの?



「行ける…。」

「じゃあ行きますか。」



イイのかな…。



何か申し訳なくなって来る…。



「ねぇ響…。」

「ん?」

「教えてあげたら?あたしなら一人で滑れるし…。ってか滑ってる時は一人だし…。」

「なんで?」



あ、怒った…。



だってせっかくの旅行だし…。



「里佳チャンは妬かねぇの?イヤじゃねぇの?」

「イヤだけど…。でもあの子達…。滑れなかったら楽しくないよ?」

「お人よし。わかった。教えてくるから滑って来な。」



不機嫌そうな響は板を持って女子高生の元に行った。



お人よしか…。



「響怒らせた?」

「みたいだね…。」

「あの響がマジだね~。じゃあリズと行こう!!」



リズチャンと一緒に滑った。



楽しくない…。



「リカリカ凄い早い!!」

「そう?」

「リズも毎年やってたのに~…。負けず嫌いの血が騒ぐぅ!!もう1回行こう!!」



リズチャンって何でも出来ちゃうんだ…。