その頃


私は不良だった。


毎日

毎日

夜の街をほっつきあるいて


毎日

毎日

母をなかせた。


それでも知らぬフリをして。


仲間と暴れた。


15にもなってなんだ。
そう言ってほしかった。

父親に。

でも…


不良になったのは…

父親が私たちをすてたから。

愛人の所へいったから。

“不良”
…それは父親への


当てつけ


見せしめ


悲しみを感じないためのバリアーだった。