そんな事を話しながら


時間は過ぎてって


チャイムが鳴った


隣りの名札をちらっと見ると


風松 竜亀と書いてあった


なんて読むのか分らない


でも聞くわけにはいかないし…


よし…


私は思い切って重たい口を開く


「ね、ねぇ…。」


隣りの人は私をチラッと見て


「何?」


そう言った


ひるんでたまるか!


「な、名前!!なんて読むの?」


私が大声で言うもんだから


隣りの人はびっくりしてる


「あ、俺《りゅうき》。読めねえの?」


笑いながら竜亀は言う

「そんなの読めないよ!最初《りゅうがめ》かと思ったんだから。」