グレイリーに来てリーシャが先ずしたことと言えば、ラナルフの両親でもあるグレイリー国、国王夫妻への挨拶でも何でもなく、自室とラナルフの寝室の位置を覚えることだった。
いつの間に連絡したのか、自室は約束通りに図書室の近く。それも、リーシャが好きだと言っていた薬草関係の本を多く置いてある第三図書室のすぐ傍の一室。
通された部屋はスウェイルにあるリーシャの自室よりも遥かに小さく、とても質素なものだった。それもその筈で、リーシャに用意された部屋は元々客間ではなく、薬剤室勤めの者や侍女、お抱え庭師やその他の城内勤めの者たちへと用意された部屋。
本来であればラナルフの婚約者であるリーシャにはラナルフの寝室へと繋がる自室が用意される筈だった。
それを、その部屋よりも図書室の近くにある小部屋を望んだのはリーシャで、そして住むようになって漸く3週間になろうという頃になっても相変わらずリーシャの気持ちに変化は無く、リーシャにとっては快適な日々を過ごしていた。
ただ一つ、問題を除けば。
いつの間に連絡したのか、自室は約束通りに図書室の近く。それも、リーシャが好きだと言っていた薬草関係の本を多く置いてある第三図書室のすぐ傍の一室。
通された部屋はスウェイルにあるリーシャの自室よりも遥かに小さく、とても質素なものだった。それもその筈で、リーシャに用意された部屋は元々客間ではなく、薬剤室勤めの者や侍女、お抱え庭師やその他の城内勤めの者たちへと用意された部屋。
本来であればラナルフの婚約者であるリーシャにはラナルフの寝室へと繋がる自室が用意される筈だった。
それを、その部屋よりも図書室の近くにある小部屋を望んだのはリーシャで、そして住むようになって漸く3週間になろうという頃になっても相変わらずリーシャの気持ちに変化は無く、リーシャにとっては快適な日々を過ごしていた。
ただ一つ、問題を除けば。