『結衣?
お前…大丈夫か?』
運転中のよっしーはルームミラー越しに私を見る
私は伏せ目がちに
「何言ってるんですか…
大丈夫に決まってますよ」
でも目からは涙が溢れそうで。
目の前の景色が見えなくなる。
泣いちゃダメ
自業自得
こんな怪我したのは自分のせいなんだから…
そう言い聞かせても涙は溢れそうで。
でも遅いや…溢れちゃった。
1粒の涙が頬をつたう
『みんなには黙っててやるから。
泣けよ…結衣
我慢するなよ…』
いつのまにか車は止まってて。
よっしの手が私の頭にのる。
ダメだった。
どうしてもこの涙は堪えることができなかった。
だって私の頭の中で先生の言葉が木霊してるんだもん
『最低でもスポーツできるようになるには3ヶ月かかります』