『結衣へ
今日来てみたけどリハビリみたいだったから引き上げることにする。
なかなか来れなくてごめんな
明日、また来るからな
吉田』
よっしーだ。
よっしーが来てくれたんだ。
ほころぶ顔。
よく分からないけどよっしーが来てくれたことが嬉しかった。
ここが大部屋だと言うことに気づいた私は慌てて頬を引き締めた。
危ない…危ない
そう思いながら携帯を開く。
病院は携帯御法度だが、ここは別
整形外科だから。
機械を身につけてる人はいなくて。
だから病室で電話してもOK
ただし、周りの人に迷惑をかけちゃいけないんだけど。
『未読メール1件』
液晶にはそう表示されている。
誰からだろうと思いながらメールを開くと
「…………杏子だ」
杏子からで。
「みんな、応援してるからね」
と、言う文章と共にバスケ部のみんなで撮った写メが貼ってあった。
なんだか心の中が温かくなって。
さすが杏子
私のツボをよく知っている。