「熱が38℃代になっちゃうと明日手術できないからね。

取りあえず…氷枕持ってくるね」


いつの間にか終わっていた採血。

採血されていたことが気づかないなんて私はどれだけ鈍感なんだろう


戻ってきた看護師さんの手には氷枕


まさかこれにお世話になる日がくるなんて…


相変わらず頭痛は酷く、なんだか顔が火照ってきた。

しかも体は寒い。


もしかして…風邪?

そんな考えを巡らせているうちに眠くなってきて。


いつもなら12時近くに寝る私がこの日は9時に寝た。

入院って…なんなんだろうか


そして私は知らない間に夢の世界へ行ってしまった…



夢の中の私はなぜか元気に走り回っていた。


しかも走っていたかと思えば

次の場面は


バスケ

それもあの怪我をした日の続き。


私は何度もゴール下でボールをもらい点数を入れていた。



バカみたいだ。

あの日の続きなんて存在しないのに。


私は…何を考えているのだろう