『よぉ!稲葉!』
って…津川さん?!
稲葉さんの病室に着いたのだが…
津川さんはノックなしに入室。
恐るべし、津川先生
『お前なぁ~いっつも言ってるだろ?
ノックしろ…って…』
稲葉さんは私の姿を見て、急に黙り込む。
え?
なに?
私、来ちゃ…ダメだった??
『久し…じゃなくて、昨日ぶりだね!
結衣せんせ?』
黙り込んだ稲葉さんはそう言ってニヤッと笑った。
結衣先生…って。
そんな呼び方…なしですよ。
なんか分かんないですけどドキッてしちゃったじゃないですか。
『じゃ、稲葉
別に説明しなくても分かるだろうから省くけど…
明日からリハビリ始めるからな
なんか質問は?』
『質問じゃないけど、1つだけお願いがあります。
津川先生』
稲葉さんは相変わらず悪戯ら顔。
何を企んでるんだろう、稲葉さんは。
『僕の担当、結衣ちゃんがいい!!』