「先生はさ、彼氏…いる?」
次の日
いつものようにお昼を持って莉巳ちゃんの病室へ行く。
そうするとあの上の空だった莉巳ちゃんがウソのように元気になっていた。
「いるけど…別れようと思ってる」
そう私が言うと莉巳ちゃんがお茶をのどに詰まらせた。
「大丈夫?」
私は背中をさする。
「…なんで?別れるってさ…」
どうやらかなりビックリしたみたい。
「いやぁ…まあ、いろいろあるんだよ。
大人の事情、みたいな?」
なんて誤魔化す私。
そして中学生を甘く見ていた私はバカを見る…
「あ!分かった!!
他に好きな人…いるんでしょ?」