その日から、私は莉巳ちゃんのことを考えていた。
何を言っても笑ってはくれない。
いつも上の空。
自分のことは何も話したがらない。
『大変みたいだね~』
お昼休み。
暇さえあれば莉巳ちゃんのところに顔を出す私。
息詰まっていることを津川さんは知っている。
「まあ…まだ3日目ですしね」
と、言っても残された時間は5日…くらい。
『はい、笑って』
津川さんはパンと手を叩き言う。
え?笑う??
戸惑いながらも笑顔を浮かべた。
『俺のこと患者だと思って、はい』
もう一度、パン!
私は取りあえず仕事用スマイルを浮かべた。
『不合格!!』
ふ、不合格ぅ?!
叫びたくなるキモチを抑える。
なんで…不合格?
津川さんってば、意味深過ぎなのよー!!