「そんなこと言って~

頑張って下さいよ!!」


あの日から1ヶ月。

さすがに仕事にも慣れてきた。


毎日疲れるし大変だけどでも、楽しい。




『じゃあまた来週いらしてくださいね』


津川さんはおばあちゃんに手を振る。


「また来週ね、先生、結衣ちゃん」

おばあちゃんは顔くしゃくしゃにして帰って行った。



『さて、また新しい患者さんだよ

カルテ見たでしょ??』


私と津川さんはエレベーターに乗り込んだ。



「私と同じ怪我の女の子ですよね~?

もう見た瞬間、ビックリしましたよ!」


今から行くのはその女の子の病室。

カルテを見る限りじゃほぼ私と同じ。


ただ怪我をした足の違いくらい。



『年齢も結衣ちゃんが怪我したときと同じくらいだしね』


その女の子は今、中学1年

あまりに似てるから親近感がわく。



『じゃあ今回は結衣ちゃんがメインでやってみようか?

もう1ヶ月経ったしね』


と、突然の発表。



『んじゃま、行こうか』

私の返事を聞かず、病室へ入ってしまう津川さん。


や、ヤバイ…

私にできるのかなぁ…