「………はぁ」
ダメ。
もう…ダメ。
限界…
ってそれもダメ!
ここは職場なんだから!
私は両頬をパチンと叩き、気合いを入れ直す。
『研修なんかより数倍もハードでしょ?』
と、そこへ津川さんの登場。
背もたれにもたれていた私は姿勢を伸ばす。
『まだあと半日残ってるからね。
ゆっくり休みなよ』
津川さんは愛妻弁当の蓋を開けた。
今はお昼休み。
想像以上の疲労感。
お風呂でゆっくりつかりたい気分。
「いいですね、愛妻弁当」
私は津川さんのお弁当を横目にコンビニの袋を取り出した。
料理はできるが、あまり得意じゃなくて。
なおかつ私は朝に弱い。
だからお弁当を作れなくて。
仕方なしにお昼はコンビニのおにぎり。