『はい、カルテ』
リハビリ室に戻るとカルテを渡される。
患者さんの名前は豊田さん
年齢は25歳
右足首を複雑骨折してボルトが入っている。
手術は3日前にやったばかりらしい。
『あ、それとこれ全部に目ぇ通しておいてね。
今日の俺の患者さん全員だから』
と、言ってカルテ15冊くらいを渡される。
うわぁ…思ってたより量が多い…
『あ、結衣ちゃん
次の患者さん来たよ
カルテの1番上にある人だからざっと見てすぐ来てね~』
津川先生はそう言って入り口へ行った。
そこには60歳くらいのおばあさんの姿。
杖ついてるってことは…
ってそうじゃなくてカルテ見なきゃ!
名前は…
年齢は…
怪我した箇所は…
ホントにざっと目を通してメモ帳を持って津川先生のところへ行った。