そわそわして稲葉さんが来るのを待つ。


夕方って言ったけど、何時くらいに来るんだろう?

そんなことを思っているとやっぱり落ち着かなくて。


仕方なく、音楽プレーヤーを再生。


イヤフォンからはなかなかの大音量の音楽が流れてくる。



私の好きなアーティスト


柔らかな歌声に

素敵な歌詞



曲を聴いているうちに私は眠っていた。



離れていく背中


大好きな笑顔



…『ばいばい、結衣ちゃん』





「……………わっ」


目が覚めると同時に声が出る。

相変わらず、イヤフォンからは音楽が流れている。


ってか…寝起き、最悪。


どうして…あんな夢、見ちゃったんだろう。



笑い話にもならない話だよ…


あぁ…やってらんない…