『バスケ…できなくなって辛いんだろ?
そんな足になちゃって…苦しいんだろ?
3ヶ月なんてあっという間だよ
な?結衣』
なかなか泣き止まない私をよっしーは頭をなでて慰める。
「だって…手術とか…運動できないとか…
そんなの…苦しすぎる
よっしーには…分かんないよ…」
こんなキモチ、誰にも分からない。
つねに体を動かしてないと気がすまない私のキモチ
手術なんて聞きなれない言葉、
自分には一生縁のない言葉だと思っていた、
その言葉を聞かされた私のキモチ
分かるはずがないんだよ…
『こら!
勝手に分かんないなんて決め付けるな』
よっしーのデコピンが私の額に直撃する。
『お前ほどの大怪我じゃなかったけど
俺も複雑骨折して2ヶ月くらい運動できなかった』
微笑みながらそんなことを言うよっしー
でも、今の私には同情なんてしてほしくない。
よけいに辛いだけだから。
「自分は運動できるからそんなこと言えるんでしょ!」
って。
そんなことしか思えないから。
だから何も言ってほしくない。
同情なんて…しないで。