孝之は寝転んでいた身体を起こす。
「で、何か用かよ?」
『遊びにきたんじゃん。』
私がニコニコ笑っていると孝之は呆れた顔をする。
『ねえねえ、うちらもう3年だよ。孝之は進路とか考えてる?』
孝之は携帯をいじるのに夢中みたいで答えてくれない。
『ねえー!』
「ごめん、何て?」
聞くつもりあんのか、ってくらい孝之は目を合わそうとしない。
私がもう一度聞きなおすと孝之は
「たぶん大学。」ってぶっきらぼうに答えた。
だから…具体的に話したいのにぃ…。
しばらくして携帯を置いた孝之が、床に寝そべって漫画を読んでた私に言う。
「てゆうかお前、そんな格好すんなよ。」
『はっ?』
「だから、それ。」
孝之は私の足元を指差す。
夏が近づき暑いってこともあり、私はTシャツにショートパンツだった。