やっばいよ………


あず、やばいって…




『やばい……止まらなくなるから…今日はここまでな。』




俺はそう言って自分を抑える。
本当は抱きたいくらいだけど、大事にしたいから。

俺はあずの手に触れて指を深く絡ませた。




なのに

「私……孝之とならいいよ?」


なんて言う。



『バカ。無理すんなよ。俺だって本気で好きな女……そんな軽く抱きたくねーんだよ。』




俺は笑って答えるけど、あずの気持ちが嬉しかった。






「孝之が…大事に思ってくれてるのは分かるよ…?だけどさぁ………」




あずはなんだか不満そう。
それもまた可愛らしくて、俺はからかいたくなる。




『ふふっ…。あず、誘ってんの?』







あずは焦っているみたいだった。


無理ないよな、俺…今まであず以外の女子と遊んでたんだし……






でも俺はあずを大事にしたいし、ゆっくり進んでいきたいから今日は抱かない。




その代わり、あずに何度もキスをして優しく抱きしめながら眠った。