翌日
いつもは朝から声をかける私だけど、今日は孝之と喋っていない。
孝之はいつもそう。
私が話しかけなかったら、1日に話すことなんて無いに等しいし
結局私のことなんてどうでもいいんだろうな。
そんなどうでもいい幼なじみから、昨日突然あんなこと言われて
孝之も困っただろうな。
気まずくしたのは私、
分かってる。
でも、ずっと好きだったんだもん。
ずっと一緒だったのに、いつからか孝之は素っ気なくなっちゃって………
寂しかった。
孝之だけが大人になっていく気がして。
私の知らない孝之が増えていくのが嫌だった。
孝之は忘れたと思う。
まだ私たちが幼稚園に通っていた頃、
公園の砂場で遊んでいた時に私に言ってくれたこと。