どうしたら私をそんな風に見てくれる?
どうしたら私も、あの子たちに向けるような笑顔で見つめてもらえる?
やっぱり幼なじみってそんなんにはならないのかな?
てゆうか、
私だけに素っ気なさを感じるのは気のせいなのかな?
私が孝之を好きだから素っ気ないなんて錯覚してるんだろうか。
いや、違う。
絶対違う。
どうしたら孝之の心を掴めるの?
『ねえ、孝之。』
「ん?」
『私……今日透くんに告白されちゃった…』
孝之は驚いた様子を見せるわけではなく、携帯をいじる手を止めて顔をあげた。
『透くんて優しいよね。付き合っちゃおうかな〜?』
自分で何を言ってるのかわからない。
ただ、孝之に何か感じてほしくて
できれば私が孝之にそうであるように妬いてほしくて
付き合う気なんてないのに、そんなことを口にしていた。