一緒って言っても、私が一方的にくっついてるように見える。
高校も孝之と離れたくなくて同じ高校を選んだ。
『うん、じゃないよ。“おはよう”に“うん”って………返事になってないですよ、孝之くん。』
相手してほしくて孝之をおちょくってみるけれど
孝之は完全無視。
『無視かよ〜。なんか私一人で喋ってるみたいじゃん。』
すると孝之は
「一人で喋ってんじゃん。」
こっちを見るわけでもなくそう言ってスタスタと歩いていく。
『もー!!』
いつからだろう。孝之は素っ気なくなった。
中学生になって少しした頃からだったっけ?
私が話せば答えてはくれるけれど
なんか違うんだ。