『いっ…い…いるの?』
「ああ。」
メールを打ち終えた孝之は携帯をベッド置き、テーブルの上からペットボトルを取ったらごくごくと水を飲んだ。
『その子とは…いい感じ…なの?』
私の続く質問に不思議な顔をしながら孝之は答える。
「さあ?」
『…付き合っ……て…ないの?』
「付き合ってないよ。」
孝之がペットボトルのキャップを閉めるとともに、また携帯にメールが届く。
『その子とは…もうデートした?』
めったにこっちを見ない孝之がそんなことを聞く私に目を向けた。
何も答えずに孝之は首をかしげて携帯へ戻る。
『キスは………したの?』
また孝之はこっちを見る。
驚いてる?なんだよって思ってる?
だって…気になるんだもん。
孝之は本当はどんな子が好きなの?
色んな女の子を相手して、好きにならないの?